タイに長く住んでいるとビジネスやいろんなシーンで身分証明証の提示を求められることがあります。でもそんなときタイの運転免許証があればパスポートの代わりに身分を証明することができるので便利です。そしてタイは日本と同じ左側通行。車の運転はもちろんその他にもメリットのあるタイの運転免許証の取得について全行程を詳しく解説いたします。
タイの運転免許証を持つことのメリット
タイ国内の身分証明証としてパスポート代わりに使える
タイで仕事をしていると取引先のオフィスがあるビルで身分証明証の預かりを求められることが多くあります。またプライベートでもクラブやディスコなどへの入場や、タイ国内の旅行でホテルにチェックインするときにパスポートの提示を求められます。身分証明証に関しはうるさいタイですが、タイの運転免許証があればパスポートの代わりに身分を証明することができますので、パスポートを持ち歩くというリスクを回避できます。
ASEAN諸国で使用可能
タイの運転免許証があればなんとASEAN加盟国で車の運転が可能です。特にマレーシアやシンガポールは日本やタイと同じ左側通行の国なのでレンタカーもいいかな、なんて思ってしまいますね。
タイの運転免許証は以下の国々に適応しています。
インドネシア
シンガポール
フィリピン
マレーシア
ブルネイ
ベトナム
ミャンマー
ラオス
カンボジア
タイ国内の観光地の入場料がタイ人価格で入れることもある
これはその観光地の施設係員の判断によりますが、外国人価格でなくタイ人価格で入れることもあるので提示して見ましょう。
タイの運転免許証を取得する条件
・タイでの滞在を証明するビザがある。
・継続してタイに3ヶ月以上滞在している。
運転免許証取得に必要な書類と費用
日本の免許証の英文翻訳(610バーツ)、または国際免許証
日本の免許証の内容を英文翻訳した書類です。在タイ日本国大使館領事部にて発行してもらいます。「自動車運転免許証抜粋証明」と書かれた証明発給申請書に記入します。国際免許証がある場合は翻訳の必要はありません。
在留届出済証明書(610バーツ)、またはワークパーミット
在留届出済証明書は在タイ日本国大使館領事部にて発行してもらいます。「証明発給申請書」という用紙に記入します。私は提示を求められませんでしたが、住所の証明になる自宅の住所記載のある郵便物も念の為持参した方が良いでしょう。
※ワークパーミットに現住所の記載がない場合は在留届出済証明書が必要
健康診断書(120バーツ)
日系の病院で発行してもらえますが数百バーツかかります。第3陸運局の近くに安く簡単に診断書を発行してもらえるクリニックがあるのでそこを利用することをおすすめします。詳しくは当日の流れに記載しています。
パスポートのコピー
-顔写真のあるページ
-ビザのスタンプのあるページ
-最新の入国スタンプのあるページ
※コピーそれぞれに青のペンでパスポートと同じサインを記入。
日本の運転免許証のコピー(裏と表)
※コピーに青のペンでパスポートと同じサインを記入。
タイの運転免許証の発行費用(205バーツ)
一番最後の免許証受け取り時に支払います。
運転免許証の更新タイミング
日本の免許証からタイの免許証への切り替えは2年の有効期限が与えられます。次回の更新後から5年の有効期限となります。
運転免許証取得の当日の流れ
初回の方は受付時間に注意!更新ではなく初めて申請される方は受付が午前8:00から11:30までです。でもぎりぎりはやめておきましょう。以前ビザ申請関係で役所に締切10分前に着いたのですが、受け付けてもらえなかったことがあります。担当によってはそのようなことがあるかも知れませんので時間に余裕を持って行きましょう。
営業時間:
初回の方(日本の運転免許証からの切り替え) 8:00 – 11:30
更新の方 8:00 – 15:00
健康診断書をクリニックで発行してもらう
格安に健康診断書を発行してくれるクリニックは陸運局のあるBTSバーンチャーク駅にあります。
2番出口を降りてすぐUターンして真っ直ぐ歩くとすぐ道路沿いの左手にあるのですぐわかりますよ。
クリニックに入るとカウンターに120バーツと書いてありますね。「ドライバーライセンス」とか言えば察してもらえます。パスポートを渡すとすぐに書類作成にかかってくれます。
血圧を測りましたが、身長と体重は端折って口頭で質問されました。日本人が多く来るのか「シンチョ」みたいに時々日本語が出てきました^_^
5分くらいで終了。健康診断書を受け取ったらBTSのエスカレーターを登り大通りの反対側へ移動して陸運局へ向かいましょう。
マップ
第3陸運局へのアクセス
さていよいよ免許証を申請・取得をする第3陸運局へ行きます。陸運局はBTSバーンチャーク駅3番出口から歩いてすぐです。写真のような青いゲートが見えたらそこをくぐって入りましょう。
この奥の左手にあります。モータサイを利用するなら10バーツ。
陸運局正面。
8時くらいの朝一だとかなりの混雑だとの情報がネットで散見されたので、10時過ぎくらいに行ってみましたが中はとても人が多かった^^; 休み明けのせいもあるかと思いますが、やはり早く行くに越したことはないですね。
住所:2479 Sukhumvit Rd.Phra Khanong,Bangkok 10260
マップ
第3陸運局で申請から取得まで
①必要書類のチェックを受ける
正面玄関から中に入ったら、まず正面にある”INFORMATION”カウンターに行って必要書類がちゃんと揃っているかチェックを受けます。
問題なければ上記のような書類を一緒に渡されますので、名前と携帯番号を記入します。
そして整理券も渡されます。そこに書かれてある番号が免許証を渡されるまでの自分の番号となります。
コピーは陸運局内でもOK
パスポートのコピーなど不備があった場合は、正面から右手の部屋にコピーサービスがありますので便利です。1枚10バーツなので、町中などで1枚2バーツ取られるより安いですし、スタッフの方も慣れておりパスポートと日本の免許証を差し出すだけで手早くコピーしてくれます。私はコピーを予め用意せずに当日ここでコピーしてもらいました。
②必要書類を提出
モニターに自分の番号が表示され、アナウンスがあったらその自分の番号の横にある番号のカウンターへ行き、書類一式提出します。ここでは書類チェックと情報のデータ入力をしていました。
③身体能力テスト
ここで身体能力のテストが行われます。といっても非常に簡単なものを3つ行います。やり方をモニターで流していましたので順番待ちの間見ておくといいですね。
何番から何番まで、みたいな感じで呼ばれていたようですが、割と大雑把でみんなワッと入って行ってたようです。テストの内容は以下のものになります。順番は一定していないようでいずれかから受ける感じです。
1. 深視力〜棒の位置を揃える
まずイスに座ると2mほど離れたところに金属製のボックスがあります。そのボックスには小窓があり、そこに15cmくらいの棒が2本並んで立っています。係員がそのうちの1本を奥にスライドさせますので、そしたら手元にあるスイッチを押して棒を動かし、きちんと横に並ぶように揃えます。棒が揃った時点で係員に手をあげるなり合図をおくります。
2. ブレーキへの反応力
座ったイスの足元にアクセルとブレーキのシミュレーションペダルがあります。まずアクセルを踏むと、先程のボックスにあるグリーンのランプが点灯します。そのまま踏んでいるとランプが赤になりますので、赤になった瞬間ブレーキを踏みます。
3. 色の識別
机の上にある機材のくぼんだ所に鼻を付けて、ちょうど机にアゴを乗せたような状態で顔を固定します。左右が交互に光りますので、その色を言います。英語で「グリーン」、「イエロー」、「レッド」と言えばOKです。タイ語がわかる方はもちろんタイ語でどうぞ。
④運転マナーのビデオ視聴
“TRAINING ROOM”と書かれた部屋に行くように言われるので、さっきのテストで何か良くなかったのか?と不安になりつつ入ったら、なんのことはない視聴覚室で1時間ほど運転マナーについてのビデオを視聴させられました。
同じ内容を復唱するような構成で作られているのでややダレますが、正しいクラクションの鳴らし方などあってちょっとウケてしまった。
⑤写真撮影と免許証受け取り
これが最後の行程です。番号が表示されたらその番号のブースへ行きます。
写真撮影をして205バーツ払ったら、その場で免許証が発行されます。
免許証の内容に間違いがないか確認しましょう。間違いなければこれにて終了です。お疲れ様でした!
陸運局内の食堂
申請の時間帯によってはお昼休みをまたいでしまうことがあるかと思います。BTSバーンチャーク駅付近まで出れば食べるお店もたくさんありますが、地味に移動が面倒です。そんなときは陸運局内の食堂がおすすめ。正面玄関を出て左手にあります。
ぶっかけ飯などいろいろありますが、やはり安定しているカオマンガイを。こちら40バーツでした。
今回の申請・取得でイレギュラーだったこと
謎の休日
実は前日に第3陸運局に申請に行ったのですが、祝日でもないはずの平日に陸運局が休日でした。陸運局にあわせてか健康診断書のクリニックもお休み。結局なぜ休みだったのか分からずじまいでした。タイでは仏教的な出来事や政治的なことで急に特別な休日が発表されることがあるのでそれに引っかかったのかもしれません。
②と③が前後した
②の書類提出のとき、11時30分くらいで間もなくお昼休みになり手続きが停止するせいか、書類提出をすっ飛ばして身体能力テストを先に済ませるように言われたので先にテストを受けました。そしてお昼休みが終わって係員の仕事が再開してしばらく待っていると、モニターに自分の番号が表示されたので書類を提出しました。
やっと取得したタイの運転免許証
何年もタイに住んでいたくせに今頃やっと取得しました。確かに今まで不便なこともあったのですが重い腰が上がらずで。でもちょっとパスポートを持ち歩くリスクを感じる危ないことがあったので取得しておこうと決心した次第です。あとどうでもいいことですが、adidasで割引バウチャーを使って買う時パスポートのコピーを見せるのがなんとなく煩わしいというかみすぼらしいというか(笑)、ともあれタイで堂々と身分証明ができる免許証を持つことができてとても嬉しいです。
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