現在新型コロナウィルスの第三波に見舞われているタイ。5月1日の国内感染者数が1884人となっており、バンコクは最多の739人です。
すでに4月から規制措置が実施されていますが、5月1日より規制が強化されました。
また不便を強いられることとなったバンコクの規制強化当日のアソークの様子などをお伝えします。
コロナ第三波の経緯
4月上旬にバンコクの日本人居住区として有名なトンローにあるナイトクラブでクラスターが発生しました。その後日本人の多いチョンブリー、そしてチェンマイなどでタイ全土に感染拡大しています。
バンコクではすでに4月10日よりバー、パブ、カラオケが、そして4月26日から映画館、スポーツ施設、マッサージなど多くの業種が営業禁止となっています。
そして今回、感染者数の増加が続くバンコクと特定された5県について更に厳しい追加規制が実施されることとなりました。
非常事態宣言
非常事態宣言は5月末までの延長となっています。昨年の3月からの延長ですが、これについてはまだしばらく延長が繰り返されることでしょう。
バンコクはディープレッドゾーン(最高度厳格管理地域)
画像:バンコクポスト https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2107871/govt-hardens-covid-measures
新たなゾーニングが行われ、バンコクは最高度の警戒レベルを要するレッドゾーンの上であるディープレッドゾーンとなりました。
折角オレンジゾーンまで下がっていたバンコクですが、第二波のときに指定されたサムットサコーンと同じレベルになってしまいました。
バンコク以外のディープレッドゾーンは、チョンブリー、パトゥムタニ、ノンタブリ、サムットプラカン、チェンマイの5県です。
チョンブリー県には日系企業に務める駐在員が多く暮らすシラチャがあります。同県のパタヤにも日本人が多く住んでいます。チェンマイも日本人が多いことで有名です。
5月1日からの規制措置
非常事態令第9条に基づく決定事項(第22号)が発表されました。規制の主な内容は以下となっています。
マスクの着用について
居住地外、公共の場では衛生マスクまたは布マスクの着用が義務付けられています。違反した場合、最高2万バーツの罰金が科せられます。
先日プラユット首相が会議でマスクを着用していなかったため、6000バーツの罰金となったことがニュースになりました。
集団での活動について
ディープレッドにおいて20名以上の活動が禁止されています。
飲食店に関する規制措置
実生活に最も影響するのが飲食店関連の規制です。
ディープレッドゾーンでは、飲食店は営業が認められるのは21:00まで。そして店内飲食が禁止となり、テイクアウトまたはデリバリーでの販売のみ認められています。
デパートなどのモールの営業は21:00まで。コンビニエンスストアの営業時間は4:00から23:00までです。
スポーツ関係施設
屋内のスポーツ施設、ジム、フィットネスの営業が禁止されています。屋外の運動場や施設については21:00までとし、無観客の場合のみ試合を行うことができます。
移動について
ロックダウンまでいくかと思われましたが、外出を控え、エリア間移動を避ける要請にとどまりました。
チョンブリー県では県間移動証明が必要になっているようです。
5月1日のアソークの様子
お昼時のBTSアソーク駅。人はほとんどいません。夕方はそれなりに帰宅する利用客がいます。
テイクアウトやデリバリーをやっていないお店は休業中。
Terminal 21です。アパレルなどのフロアでは通常通りの営業ですが、とにかく人が少ないですね。バンコク中心地のモールとは思えない静けさ。
飲食フロアで見かけるのはほとんどGrabなどの配達員の姿ばかり。
フードコートは席が取り払われガラーンとしています。テイクアウトの来客がちらほらあります。
国外からタイ入国時の隔離期間は14日に逆戻り
4月から実施されていたタイ国外からの入国時に義務付けられている隔離期間を10日に短縮した措置が、また14日に戻ることになりました。
特に仕事でのタイ入国ではかなり助かる措置でしたが、第三波が収まらないためやむなしという感じです。
規制でどこまで感染者数を減少させることができるか
ひとまず今回の措置は5月9日までを目処にしていますが、効果が認められない場合は第二波がそうであったように更に規制期間の延長もありうるでしょう。
もはや慣れているこの状況ではありますが、なんともやるせない。当然経済への打撃は深刻です。
しかし今は耐えるしかない。本当に一日も早く収束してほしいですね。
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