新型コロナウイルス感染症対策としてながく営業禁止だったショッピングモールが、5月17日からの規制緩和第2フェイズにより営業再開しました。5月3日の第1フェイズから比べると大きな規制緩和となった今回。営業再開初日のアソークのTerminal 21とプロンポンのエムクオーティエの様子をご紹介いたします。
バンコク規制緩和第2フェイズの主な内容
今回の規制緩和では以下のような項目実施されました。
夜間外出禁止
午後11時~翌午前4時
経済的・生活に関する分野
◇高級レストラン、フードコート、フードセンター、食堂、一般的な飲食店(エンターテイメント施設、パブ、バーは含まない、上記の場所における酒及びアルコール飲料の消費は禁止)
◇百貨店、ショッピングセンター、コミュニティーモールは、飲食店(酒及びアルコール飲料の店内の消費は禁止),エステ、美容院、理髪店、ネイルショップを含む消費やサービスのための商品の販売について追加的に営業可能とする。
以下の施設は営業禁止が継続
劇場、映画館、ボーリング・ボードゲーム・スケート・コイン式ゲーム機、スケート・ローラーブレード場、カラオケ、遊園地、ウォーターパーク、動物園,スヌーカー、ビリヤード,ゲーム店、フィットネス場、健康関連施設、タイ式マッサージ、足マッサージ、学習塾、仏像販売場、会議場
※営業時間 10:00 – 20:00
◇小売店・卸売店,卸売市場
◇介護施設,宿泊施設及び支援施設は(宿泊の受け入れのみ)
◇テレビ番組、映画、映像の制作(50人を超えない人数で、番組の観覧者の参加不可)
◇ホテル内会議室及び会議場(会議参加人数を制限し,単一の組織からのみ参加している集まりのみ実施可能)
運動、健康、レクリエーションに関する分野
◇美容医療クリニック、美容増進施設、ネイルショップ、ボディとスキンの美容についてのみ(顔付近の美容は不可)
◇フィットネス(モール内不可)ヨガとフリーウェイトは可能。ランニングマシンなどの器具・フィットネスバイクの使用・グループによるレッスンは禁止。
◇室内運動場(選手同士の接触を伴わない競技のみで、無観客で行う。チーム制で行う場合1チーム3人以下〜バドミントン、セパタクロー、卓球、スカッシュ、体操、フェンシング、ロッククライミングなど)
◇屋外及び屋内の公共プール
◇植物園、花園、博物館、学習センター、歴史的遺構、遺跡、公共図書館、美術館
アソークのTerminal 21の様子
Terminal 21に行ってみました。やはりアソークのランドマークが営業再開するのは大きなことのように感じます。
入店時の規定
ソーシャルディスタンディングで入店には距離をとります。
足元にはこのような指示ステッカーが。
政府による取り決めについてのプレートがありました。
退入店管理システムで使用するプラットフォーム「タイ・チャナ」のQRコードへアクセスしてクリックします。
このように管理が徹底されていきますが、タイはもはやスマホと通信契約がないと買い物すらしづらい環境になってきています。
センサーをくぐってやっと入店できました。
久しぶりにアパレル店舗が開いているところを見ました。
エスカレーターにはこのようにソーシャルディスタンディングの立ち位置指示があります。とにかく徹底してますね。
久しぶりにCoCo壱番屋でカレー
ここに来た大きな目的はココイチのカレー。デリバリーではなくお店で食べたかった。やっと念願叶いました。
かなり間隔をあける必要があるようです。
座席も距離を置くため着座禁止のステッカーが貼ってあります。
メニューは出てきません。テーブルの横にあるLINEのQRコードにアクセスしてくれとのこと。
なるほど、これでメニューを選ぶんですね。
無事食べることができました。満足。スプーンがビニール袋に入っていて機内食のよう。
QRコードづくしとソーシャルディスタンディング
店舗に入るのにいちいちQRコードにアクセスを求められます。
この飲食店はかなりのソーシャルディスタンディング。
午後から人が増えてきましたが、みなさんエスカレーターも一定距離を保っています。
いつもは混雑してギチギチ間隔のスタバもすっきりしていて美しい。
プロンポンのエムクオーティエの様子
エムクオーティエの入り口。スタッフさんの厳重な出で立ちと来店客が対照的。
ここでもアプリへのアクセスを促されます。
慣れない操作に戸惑う人もいてスタッフさんがサポートしています。
チェックが終わったらこのシールを付けて入店。
店内では店舗に入るたびQRコードへのアクセスが求められ割と不便。とにかく出かけるときはスマホを忘れずに!お店に入れない。
それでもみなさん久しぶりのモールでのショッピングを楽しんでいたようです。
今回の規制緩和
4月は酒類販売禁止が2週間以上続くなどかなり厳しい措置がとられていましたが、5月に入りまずはお酒の解禁とモール以外の飲食店の営業再開がありました。そして今回の第2フェイズですが、やはりショッピングモールが再開するとかなり平常時の雰囲気を感じて嬉しくなります。
このまま新規感染者を出さず、外で堂々とお酒を飲めるようになってほしいですね。週末はビール片手にパブでプレミアリーグを見ていた頃に早く戻りたい!
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