【タイ】6月28日よりコロナ第三波感染対策の制限措置強化が実施され飲食業は再び打撃を受ける

【タイ】6月28日よりコロナ第三波感染対策の制限措置強化が実施され飲食業は再び打撃を受ける

Advertisement

コロナ第三波による感染者増加に歯止めがかからないバンコク首都圏の1都5県に対して、6月28日より飲食店の店内飲食禁止などの制限を30日間に渡って強化する措置が実施されました。

今月6月14日に規制緩和が行われたばかりのバンコクですが、状況は逆戻りするかたちとなり、社会に暗い影を落とす厳しい発令となっています。

規制措置強化の内容や、規制強化実施当日のバンコクの町の様子をお伝えいたします。

タイのコロナ第三波について

4月5日にバンコクの日本人街で発生したクラスターから始まり、タイ全土に広がった新型コロナウィルスの第三波。2ヶ月ほどで抑え込んだ第二波と異なり、収束に向かうどころか増加の一途を辿っている状態が続いています。

6月29日現在のコロナ新規感染者情報

画像;新型コロナウイルス感染症情報センター URL:https://www.facebook.com/coronavirus_info/?page_source=covid_vaccine_faxit&hoisted_module_type=covid_vaccine_development

COVID-19状況管理センターの発表によりますと、6月29日のコロナの新規感染者数は、4,662人で、バンコク都が1,692人と断トツで最多です。バンコク以外では、サムットプラカーン県647人、サムットサコン県293人、そしてパタヤのあるチョンブリー県でも146人と減少がみられません。

Advertisement

6月28日より実施された規制措置の強化の概要

CCSA決定事項第25号の発令を受け、バンコク都告示第34号(規制措置の強化)によってバンコク都では、飲食店における店内飲食禁止や20名以上での活動の禁止などが、6月28日から7月27日まで、もしくは別途告示が行われるまで適用されます。

適用されるのは、バンコク1都、そしてナコンパトム県、ノンタブリ、パトゥムタニ、サムットプラカン、サムットサコンの5県となります。

主な内容は以下となっています。

・都内の工事現場および移民労働者の宿泊施設などの閉鎖。

・飲食店の店内飲食の禁止。レストラン、ショッピングモールなどの内部の飲食店、路上の飲食店、移動販売、歩き売り、市場、定期市、水上市場、これらの類似施設を含め、テイクアウト、デリバリー用の飲食物の販売のみ認める。

デパート、ショッピングモールの営業は午後9時まで。その内部の劇場、映画館、ウォーターパークの営業禁止。休憩場所におけるソーシャルディスタンディングを拡大。

・ホテル、展示会場、会議センター等の営業は認めるが、会議、セミナー、宴会の実施は禁止。

・当局が許可、または当局主催の行事や活動を除き、20人以上の活動を禁止。

今回の発令事前に実施が決まっていた式典等を除き、宴会等の活動の自粛要請。

違反者に対しては、

感染症法に基づき、1年以下の禁錮ないし10万バーツ以下の罰金、またはその何れについても科せられる。また、非常事態令に基づき、2年以下の禁錮ないし4万バーツ以下の罰金、もしくはその何れについても科せられる。

目まぐるしく移り変わるコロナ規制

今回も、といった方がよいかもしれませんが、27日に突然、翌日の28日より規制強化を実施する発表がありました。

バンコクでは5月17日より店内飲食が可能となり、ほんの2週間前に公園やマッサージ再開などの規制緩和があったことから、感染者数は減らないながらも、次は店内の酒類提供解禁かと希望が見えてきた矢先の逆戻り。

やはり飲食店で食事ができないというストレスはとても大きく、精神的に堪えたという声がSNSにも多く上がっており、在タイ邦人のメンタルはかなり疲弊してきている印象を受けます。

感染拡大で毎回打撃を受けるのが飲食業であり、今回もまた苦境に立たされています。店内飲食が売上のほとんどを占めているため、デリバリだけで経費をまかなうのは至難の業です。しかし現状ではまた緩和があるまで耐える状況となってしまいました。

Advertisement

規制強化開始当日のバンコクの町の様子

アソークのTerminal 21では、テイクアウト向けに店舗は開いていました。人はとても少ないですね。

客席はもちろん閉鎖。

Advertisement

こちらはセントラルワールドです。ほとんどのお店がテイクアウト対応で開けていますが、中には営業していないお店もあります。

すっかり見慣れた店頭にならべたお弁当サンプル。

Advertisement

シネマは閉鎖です。もはや常に開いてないイメージです。

サイアムパラゴンのフードコート。テーブルなど片付けられています。

チェーン店ではテイクアウトのお客さんが待っています。全体的にテイクアウトに慣れてしまっているので、人々に暗い感じはありませんが、これがあの大都市バンコクかと改めて人の少なさを実感します。

Advertisement

15日毎の評価で状況は好転するか

規制については、おおむね15日ごとに評価され更新されます。しかし、毎日新規感染者数をチェックしているタイ在住者はわかると思いますが、今回の第三波は一向に減らず、とうとう1,500人を超えてしまっており、2週間ほどでこの数が激減するのはほぼ不可能に近いのではないかと感じられているのではないでしょうか。

そんな中、プーケットのサンドボックスが7月1日よりいよいよ開始されます。ディープレッドゾーンからの移動には14日隔離を必要する厳しい規制が行われながらも、開国を同時に進めているタイ。

サンドボックスは今後の指標として注目されますが、まずは30日間となっているバンコクの規制が次の14日後に緩和されるかが切実な関心事です。

 >>海外に住んでいろんな人達と知り合ってみたい!そんな方には日本語講師として現地で働くという方法もあります。就活している方や、すでに就業中の方も未経験から始められ、高い資格取得率を誇るヒューマンアカデミーの日本語教師講座がおすすめです。まずは資料を手に入れて第一歩を踏み出してみましょう。

海外で働く!合格者1000名の実績 ヒューマンアカデミー日本語教師講座

Advertisement

ASEAN進出カテゴリの最新記事