【タイ】バンコクで世界初の日本生鮮卸売市場！「トンロー日本市場」

バンコクの日本人街トンローに日本生鮮卸売市場「トンロー日本市場」があります。タイでは日本食がすでに浸透しており、本物志向が強まっていることから本当に良い日本食材への関心が高まっていることから、日本の卸売市場さながら鮮魚や野菜などがならぶ同店への来客の増加が注目されます。

トンロー日本市場を運営するJ VALUE

コンセプトと企業理念

トンロー日本市場を運営するJ VALUEは、「日本のいいものを世界へ」を企業コンセプトにかかげています。企業理念は「幸せづくりのパートナー」～人に社会に環境に、もっと豊かな輝きを～。日本航空グループであるJ VALUEは、その強みを活かして空輸によるスピーディーかつ大量に、良質で希少価値の高い日本の生鮮食品を仕入れています。

これによって、「必要な時に」「必要な物を」「必要な数だけ」クオリティの高い食材をお手頃価格でバンコクのレストランやホテル、卸・小売業者への提供を可能にしています。

J VALUEの出資構成

トンロー日本市場は、魚が築地の亀本商店、果物・野菜は築地・大田の長峰商店、そしてお肉は名古屋のスギモト食肉産業から提供されています。

この3社とJALUX ASIA Ltdの共同出資による合弁会社としてJ VALUE CO., LTD.が設立され、2018年6月よりトンロー日本市場をスタートさせました。

トンロー日本市場へのアクセス

トンロー日本市場はトンローの日本人街であるトンローソイ13にあります。トンローソイ13には日本村という日本食などが集まった複合施設があり、トンロー日本市場はその敷地内にあります。

マップ

トンロー日本市場　店内の様子

食材売り場

店内に入ると魚が港の市場のようにまるごと一本ずつ並べられています。素人目にも新鮮であることがわかる保存状態です。

野菜・果物は高級デパートの野菜のようにきれいな色とかたちです。

お肉は業務用の塊からステーキ肉などあり、和牛は100g 500バーツ（約1700円）などの値段がついていました。

店内の食堂

トンロー日本市場の食材を使った料理が店内の食堂で楽しめます。人気はみるからに豪華なトンロー市場丼（お任せ）555バーツ（約2000円）。地元タイ人にも評判が良さそうですね。

トンロー日本市場は会員制

トンロー日本市場は会員制です。入会手続きは簡単で、レジで氏名、住所、電話番号程度の記入をします。

年会費：200バーツ（約700円）

トンロー日本市場の価格とバンコクの一般市場価格

トンロー日本市場の価格は魚を見てみますと、このときカンパチが100gで98バーツとなっていました。また、刺し身のパックは300〜600バーツ（約1000円〜2000円）で、高級スーパーと同等からそれ以上の価格です。一般のスーパーでは、比較しづらいですが、塩焼きにするような魚は1尾50バーツからで、刺し身のパックも100バーツ程度で買うことができます。このためトンロー日本市場で買い物できるのは、ある程度上のクラスのレストランやホテル、そして高所得層のタイ人ということになるでしょう。

タイ人一般客が店売りの商品を買う時、割と高い刺し身などを気軽に買っていたので、ここでもいいと思ったものには惜しまずお金を使うタイ人気質がでているなと感じました。

口コミなどによる認知度アップが鍵となるか

今のタイでは日本のものをただ売っているというだけでは難しくなっているくらい日本食が一般化し、日本のブランドが簡単に手に入ります。食材においては、トンロー日本市場のような空輸で新鮮で本当に良いものを提供するという体制は初めてであり、ジャパンフェスティバルなどでも料理でなく食材となるとなかなか手に入らない分野です。この強みを活かしてさらにタイ人企業や一般客に認知してもらうには口コミによる拡大が期待されます。今のところFacebookなどによるウェブマーケティングは行われていないようですが、今後どのように市場にアピールしていくか気になるところです。

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