【タイ】2020年タイの新型コロナウィルス対策とそのときの状況を振り返って〜12月のクラスターなど

【タイ】2020年タイの新型コロナウィルス対策とそのときの状況を振り返って〜12月のクラスターなど

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まさかこんな世界になろうとは、と誰もが思った新型コロナウィルスの感染拡大。ここタイではロックダウンが行われ、とても不便な生活を強いられました。

そんな今年2020年の、タイにおける主なコロナ対策の実施と当時の状況を振り返ります。

2月17日 空港での検疫を強化

タイ保健省より、日本、シンガポールからの入国者に対する検疫の強化が発表。空港でのスクリーニングが開始される。

― 2月はまだ国外からの入国者を受け入れていましたが、危機感が高まり、検疫が厳重になっていきました。 

3月18日 娯楽施設営業禁止

タイの娯楽施設の営業が3月18日より禁止に。

―モール、タイ古式マッサージのお店、夜の歓楽街のお店などが営業禁止となりました。

特にいつもはネオンに包まれ活気にあふれていた歓楽街は暗い通りに変わっていくことになります。

この日の町の様子はこちらの記事をご覧ください。

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3月22日 バンコク封鎖!

3月21日,バンコク都知事は,3月22日から4月12日までの期間,新型コロナウイルス感染予防のため,バンコクにおいて人々が集う施設を閉鎖することを発表。飲食店もデリバリのみ。この措置はタイ各地でもとられる。

3月23日より,タイ国内全ての陸上国境(17県内18カ所)を原則閉鎖する旨が発表される。

―ついにバンコク封鎖が現実のものとなりました。そしてタイ全土で国境が閉ざされ、タイは鎖国状態に突入します。

バンコク封鎖の初日、アソークなどを歩いてみましたが、本当に人が歩いておらず、以前経験したクーデターの時より緊張感のある静まり返った町の異様な光景でした。

それは悠長に外を出歩いていていいものかと怖くなったのを思い出します。

バンコク封鎖の初日の記事はこちらをご覧ください。

「海外のロックダウン」〜マニラ封鎖の日にあたってしまった!こちらはその時の記事です。

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3月26日 非常事態宣言の発令、外国人のタイ入国禁止

3月25日、プラユット首相は、クーデター以来の発令となる非常事態宣言を発令。外国人のタイ入国禁止を発表。

―クーデター以来となる政府に治安維持のために特別な権限が行使できる非常事態宣言が発令されました。非常事態宣言は現在も適用中です。そして外国人の入国が禁止となり、いよいよ外との繋がりが遮断されました。

この時の記事はこちらをご覧ください。

クーデターなどがあったタイの近代史についてはこちらの記事をご覧ください。

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4月3日 夜間外出禁止令の発令、10日から酒類販売禁止

プラユット首相は、午後10時から翌朝午前4時までの夜間外出禁止令をタイ王国全土に発出。

―コンビニなどではすでに時間短縮がされておりました。コロナで仕事がなくなり、パタヤでは深夜にコンビニ強盗があるなど治安の悪化が懸念されました。

あと4月に個人的に堪えたのは、4月10日から20日、そしてさらに月末まで延長された酒類販売禁止でした。ソンクランがなくなったとはいえ、この時期人が集まりお酒を飲んで感染拡大するのではないかとのことから出た酒類販売禁止ですが、ことあれば何かとお酒を目の敵にするタイにおいて、さすがに鬱屈したロックダウン下で、自宅でお酒を飲む楽しみまで奪われた時はやり場のない怒りを覚えましたね。

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5月17日 規制緩和第2フェーズでモールに営業再開

5月3日より段階的に規制緩和を開始。4つのフェーズにわけてカテゴリーごとに規制緩和を実施。

―非常事態宣言及び夜間外出禁止措置は継続されつつ、4つのフェーズわけた規制緩和の第2フェーズで、モールが営業再開となり明るい兆しが見えました。モールへの入館は厳重ではあったものの、人々も久しぶりのショッピングを楽しみました。

この時のレポート記事はこちらをご覧ください。

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6月1日 規制緩和第3フェーズでタイ古式マッサージが再開

夜間外出禁止令は23:00から翌3:00に短縮され、タイ古式マッサージなどの営業が再開。

―タイの名物的なサービス業のタイ古式マッサージの再開は待っていた方も多かったことでしょう。

7月1日 規制緩和第4フェーズで歓楽街のお店の再開、外国人入国の規制緩和など

夜の歓楽街のお店の再開、外国人の入国規制緩和措置、学校に新学期スタート。

―第4フェーズでは夜の歓楽街のお店が営業再開となり、そしてタイ進出予定、駐在員の交代などが出来ずにいた日系企業にとっては大きな進展となった外国人の入国規制緩和措置、そして5月から伸びに伸びていた学校の新学期スタートなどがありました。

この解禁日の町の様子はこちらの記事をご覧ください。

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12月に入って非正規ルートや外国人労働者の感染拡大

12月上旬

ミャンマーからタイのチェンマイに密入国して14日間の隔離を行わずにタイ国内を移動した後、コロナに感染していた数名のタイ人女性がいたことが発覚。すでにバンコクなどに移動しており大きな騒ぎとなる。

12月下旬

バンコクの西側に接するサムットサコーン県で、ミャンマー人出稼ぎ労働者のクラスターが発生。

さらに、タイ東部のパタヤに近いラヨン県で27人の新規感染が報告されるなど感染拡大。いずれの県もロックダウンとなる。

これを受け、バンコクにおいては、年末年始のカウントダウンイベントなど人が集まるイベントはすべて中止。12月29日から1月4日までは、飲食店のみ24時までの食事だけなら許可という規制緩和前のような措置がとられる。

12月30日

チョンブリー県のパタヤを含むバンムラン郡がロックダウン。娯楽施設の閉鎖と飲食店はデリバリのみとなる。コンビニの営業は午前5時から午後10時まで。

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こうやって今年を振り返ると

現在ほぼ平常の生活がおくれているのは、厳しい措置に耐えた結果であることをタイに住む誰もが実感していたところにいきなりのクラスター。

やはり外部からの感染は一気に拡大しますね、残念ながら今年の年末年始はおとなしく迎えるほかなさそうですが、これも第二波を防ぐため致し方ないことではあります。今後もニュースを注視しつつ備えたいと思います。

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