【タイ】焼き物の里サワンカロークを歩く!サワンカローク国立博物館や国鉄サワンカローク駅などを散策

【タイ】焼き物の里サワンカロークを歩く!サワンカローク国立博物館や国鉄サワンカローク駅などを散策

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サワンカロークはスコータイ朝にサンカローク焼きの産業で栄えた町です。この町にはサンカローク焼きに関する貴重な展示品を見ることができるサワンカローク国立博物館があります。その他にノスタルジックな国鉄サワンカローク駅や、ローカル市場などのある旅情豊かな焼き物の里を散策します。

サワンカロークについて

サワンカロークは、スコータイ王朝の衛星都市として栄えた町で、13世紀頃ラムカムヘン大王が中国より招いた陶工によって始めたサンカローク焼きの産業が成功しました。

サンカローク焼きは14、15世紀になると中国の商人によってサンカロークから日本に輸入されるようになり、宋胡禄(すんころく)と呼ばれ主に茶人の間で持て囃されました。

以前サワンカロークは一つの県でしたが、1939年にスコータイ県の中の郡にかわり、サワンカローク郡となりました。

サンカローク焼きの窯跡

サンカローク焼きの生産地はシーサッチャナーライのシーサッチャナーライ歴史公園周辺にあり、窯跡や古窯博物館を見ることができます。

サンカローク焼きの古窯については、こちらに詳しい記事を掲載しておりますので、是非あわせてお読みください。

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サワンカロークへのアクセス

サワンカロークはシーサッチャナーライに近く、最もポピュラーな行き方はスコータイバスターミナルからサワンカロークバスターミナルへ行く方法です。この記事ではバスでのアクセスについてご紹介いたします。

スコータイバスターミナルからサワンカローク バスターミナルへ

スコータイバスターミナル

2020年11月時点では以下のような時刻でスコータイバスターミナルからサワンカローク行きが出ていました。シーサッチャナーライ行きと同じ8:15がスコータイバスターミナル発なのでおすすめです。

6:40

7:15

8:15

9:00

12:30

運賃は28バーツ。約100円で安いですね。

スコータイバスターミナルの乗り場です。行き先を乗務員に伝えます。

サワンカロークバスターミナルです。一時間以内で着きます。大通り沿いにあり、バスターミナルというより商店といった感じです。

帰りもこの小さなバスターミナルになります。予め帰りのバスの時間を窓口で確認しておくとよいでしょう。

サワンカローク バスターミナルマップ

サワンカローク散策は徒歩で

サワンカロークの町ではトゥクトゥクやソンテウを利用できません。タイの他の町のつもりでトゥクトゥクを運転している人に声をかけても断られてしまいました。乗客用ではなく貨物での利用のみなのでしょうか。

このためサワンカローク内の移動は徒歩かスコータイでチャーターを頼むかのいずれかになるかと思います。

ただ、大きな町ではありませんので、のんびり歩いてまわるのがおすすめです。暑気だとつらいですが、懐かしい感じのする町並みを気ままに歩いてみてください。

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サワンカローク国立博物館

サワンカローク博物館は1964年に開館しました。展示されているものの多くは、ワット・サワンカラームの住職だったサワン・ウォラナヨックさんの個人コレクションが文化庁に寄贈されたものです。

1階はサンカローク焼きがメインで、シーサッチャナーライのコ・ノーイ村や、海中からの出土品などが多数展示されています。

2階には仏像が展示されており、一部ラムカムヘン国立博物館のものもあります。

ヨム川を渡って博物館へ

アクセスはサワンカロークバスターミナルからKhasemrat通りへ出て、ヨム川を渡り北へ向かって歩きます。

穏やかなヨム川の流れを眺めながら橋を渡ります。

民家のある道をのんびり歩いて行きます。ハイビスカスの花がきれいですね。

博物館に着きました。

マップ

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チケットカウンター

入り口にあるチケットカウンターで入場料を支払います。

入場料 50バーツです。

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1階 サンカローク焼き展示室

1階には、シーサッチャナーライのコ・ノーイ村で発掘されたサンカローク焼きを中心に展示しています。

ヨム川流域の窯元の風景を再現した大型模型。

サンカローク焼きの出土品です。14〜17世紀くらいのもので、皿には花のレリーフなどがみられます。うっすらした控えめな釉薬の色がいい感じ。緑釉っぽいものは特に味わいがあります。

確かに茶人が好みそうな一輪挿しのような小さな壺。かたちがかわいいですね。

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14世紀から16世紀くらいのスコータイ、シーサッチャナーライの出土品とのことで、スコータイ様式という記述があります。

染め付けの呉須にコバルト以外の不純物があるため、黒っぽい線になっていますが、生地の雰囲気にあっています。時の経過で色も変わっていますが、当時はもっと染め付けの色も鮮やかだったことでしょう。絵柄も個性が感じられます。

目を引いたのが真ん中の花器。白化粧の土が施され色合いが見ていて安らぎます。

日本でも白磁の陶石が手に入らなかった時代は白化粧をした土物を作っていたのですが、それと同じ感覚だったのでしょうか。白磁の美しさとはまた違ったあたたかみがあります。

形成が歪んでいたのでしょうか、窯出ししたらグニャグニャだったとか。

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こちらは素焼きがあります。焼締めなど中々バリエーションがあります。

ユニーク顔のナーガや、装飾品など。

海を越えたサンカローク焼き。海底から引き上げられたものが展示されています。輸出品としてかなり広範囲に行き渡っていたようですね。

貝がくっついてしまっており、それが一つの作風のように見えます。

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2階 仏像展示室

2階は仏像が集められています。スコータイ様式の仏像を中心に様々な種類を見ることができます。

メインに置かれているのはスコータイ様式の坐像仏です。なめらかな女性的な曲線がスコータイ様式の特徴です。

こちらもスコータイ様式の象徴的な作風である遊行仏。動きのあるユニークな造形です。スコータイ歴史公園でも多くの遊行仏を見ることができます。

手のひらに渦のある仏像。吸い込まれそうな宇宙を感じます。

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こちらはロッブリー様式の仏像で、ナーガの上に座しています。13世紀と博物館の中では古い時代のものです。スコータイ様式とは大きく作風が異なります。

ショーケースの中にも多くの展示があります。

非常にインパクトのある仏頭。

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別室2階 近代の焼き物

特別展示室の上にある部屋には近代の焼き物が展示されています。

19〜20世紀のものが主にあるようです。この染め付けの絵柄は当時の風景でしょうか。

九谷焼のような色絵がありました。

こちらは大きな染め付けの壺。龍のモチーフは染め付けの最高峰である明朝の作風を意識したものでしょうか。

基本情報

Sawanvoranayok National Museum

営業時間:9:00 – 16:30(月・火・祝日休館)

入場料:50バーツ

住所:69 Pracharat Road, Sawakhalok District, Sukhothai 64110

電話:055-641-571

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国鉄サワンカローク駅

サワンカロークの町の中心部にある国鉄の駅です。それほど頻繁に列車が行き来しているわけではないようで、いわゆる盲腸線とよばれる営業距離が短く行き止まりの路線ですが、観光地として人気の駅です。

駅に入ってみましょう。待合室には仏像があります。

骨董のような大きな測りがあります。いずれにしても貨物がメインなのでしょうね。

ホームに出てみました。タイのホームは低く、自由に出入りできるところが開放的でいいですね。とてものんびりし風景です。

懐かしい感じのする駅の標識。

建物がレトロでおしゃれですね。

マップ

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サワンカローク ストリートアート

国鉄サワンカローク駅の近くにストリートアートがあります。

建物に大胆に描かれたインパクトのあるペインティング。

サワンカローク駅から歩いてすぐなので、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。

マップ

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サワンカローク市場

国鉄サワンカローク駅から北に少し歩くとサワンカローク市場があります。町中ですが、大きなローカル市場の雰囲気があります。

豪快な精肉のお店。

市場の外にも川魚などが売られており活気があります。

沼の主のような大きな魚も見かけました。

マップ

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サワンカロークの印象的な町中の風景

駅の周辺で印象に残る風景に出会えます。

特に珍しかったのがこの井戸。こんな大きな井戸は初めてみました。

前部が貨物になった三輪車。最初トゥクトゥクに見えて乗せてほしいと声をかけてしまい断られました。

市場近くの楽器を奏でる金色の仏像。

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焼き物好きなら是非行ってみたい

サンカローク焼きの出土品ではかなり数が多く展示されているサワンカローク博物館は、焼き物好きなら是非足を運んでほしい場所です。

また、レトロな国鉄サワンカローク駅、ストリートアート、市場などもみどころです。そして名所以外にものんびりとした町並みを眺めながら歩くと、思わず写真に収めたくなる風景に出会えますので、日程に余裕があればサワンカロークの町を散策してみてはいかがでしょうか。

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