【ベトナム】フエ王宮をたずねて〜フエ観光のハイライト「グエン朝王宮」のアクセスや見どころをご紹介!

【ベトナム】フエ王宮をたずねて〜フエ観光のハイライト「グエン朝王宮」のアクセスや見どころをご紹介!

ベトナム中部の古都フエを旅行する最大の目的は、フエ王宮「グエン朝王宮」でしょう。ベトナム最古の王朝であるグエン朝の王宮めぐりは、ベトナムの歴史を知る上でも重要なスポットです。

フエ市内中心部から王宮へのアクセスと、悠久のときを超えてなおその威光を放つ王宮内をご紹介いたします。

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グエン朝王宮 Đại Nộiについて

グエン朝王宮は、かつて1802年から1945年にかけて存在したベトナムの王朝「阮朝(グエンちょう)」の王宮で、1993年にベトナム初の世界遺産に登録されました。グエン朝はフランス領インドシナの一部としてフランスの支配下にありましたが、実に143年間にわたり、王朝として覇権掌握していました。

フォン川に面するように建てられた長さ約2.5kmの城塞の内部には、紫禁城や廟、宮廷雅楽の劇場などがあり、劇場ではユネスコの無形文化財である宮廷雅楽を観賞することができます。

ベトナム戦争時代にその大半が破壊されましたが、現在修復作業が進められています。

フエ王宮へのアクセス

フエ王宮はフォン川の北側にあります。フエ市中心部はフォン川の北側が王宮のある旧市街、南側がホテルや飲食店のある新市街となっています。フォン川にかかるフースアン橋を渡ったところから、10分ほど歩いた場所にありますので、新市街のホテルからタクシーで移動してもすぐに着きます。

目印はどこからでも見えるフラッグタワーを目指して行きます。

多くの場合ホテルを新市街にとるかと思いますが、行き方として個人的におすすめするのは徒歩。フォン川の新市街側にあるプロムナードから歩いて30分もかかりません。

フォン川沿いを散歩して、ゆったり流れる広い川の景色を眺めながらフースアン橋を渡ると、ほどなく王宮の門にたどり着くことができます。


観光スポットでもあるチャンティエン橋を渡って行くのもおすすめです。暑気などはちょっとつらいので、タクシーが良いかと思いますが、朝早くから出かければ、時期によって朝もやのかかったフォン川の眺めをたのしむこともできます。また、レンタル自転車があるホテルも多いので、利用するのも良いでしょう。

マップ

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フエ王宮の入場

フォン川から来ると、王宮の堀が見えてきます。堀の手前には売店などがあり、フエの観光地らしさを味わえます。

堀の橋を渡って味わい深い門をくぐります。

九位神公という大砲がならんだ場所を過ぎると王宮入り口が見えてきます。

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チケット売り場

フラッグタワーの前にチケット売り場あります。

QRコードのついた入場チケットと案内パンフレット。

アオザイの衣装を着て撮影する観光客の姿も多く見かけます。

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午門 Ngọ Môn(入場口)

王宮への入場は、午門からです。午門は、初代皇帝ザーロン帝により1805年に築かれた見張り台を、2代皇帝ミンマン帝が改築し1833年に完成しました。

「午」は南の方位を意味しており、名前の由来に、古代中国の聖人君子にまつわる説や、正午になると門の真上に太陽がのぼる説などが伝えられています。

QRコードのついたチケットを渡して王宮内へ入ります。

基本情報

グエン朝王宮 Đại Nội

開館:7:00 – 18:00(年中無休)

料金:

大人 200,000VND(約1,100円)

子ども(7〜12歳)40,000VND(約220円)

公式ホームページ:http://www.hueworldheritage.org.vn/en-us

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フエ王宮を歩く

広大な王宮敷地内を散策すると、ゆうに4、5時間はかかります。おすすめは、フォン川の散策も兼ねて暑くなる前の早朝から訪れるのが良いでしょう。

太和殿 Thái Hoà Điện

午門をくぐり敷地内に入ると、正面にあるのが太和殿です。写真の門の向こうにありますが、2023年4月年現在は修復中で大きな全体図の看板に覆われています。皇帝の即位式などの朝儀がおこなわれていた場所です。

右廡・左廡 Hừu Vu・Tả Vu

かつて、高級官吏の詰め所があった建物で、左右に別れています。右廡は武官、左廡は文官が使っていたとされます。

時間が経過し褪色した、味わいのある回廊。

右廡はレンタル衣装があります。衣装レンタル料は150,000〜450,000ドンです。プラス料金で玉座での記念撮影ができます。

きれいな衣装を着ての撮影は記念になりますね。

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紫禁城 Tử Cấm Thành

紫禁城は、1804年に建設された王宮内部の宮殿エリアです。周囲約1km、高さ約3mの周壁に囲まれており、皇帝の政務および生活区画として、王宮内にある他の施設と分け隔てて建設されました。フランス軍との戦いにより破壊されており、現在のこっているのは回廊のみです。

回廊は敷地を囲むようにつながっています。

朱色の美しい回廊は人気の撮影ポイント。

草に埋もれた基壇を歩いてみましょう。

上方からは金の龍が見据えています。

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閲是堂 Duyệt Thị Đường

2代皇帝のミンマン帝によって1826年に建設されました。ベトナム最古の劇場であり、皇帝や皇族たち、外国の要人などが宮廷雅楽を中心に観賞しました。宮廷雅楽は、ユネスコの無形文化財に登録されています。

閲是堂では1日に2回、午前10時と、午後3時に宮廷雅楽の舞台公演を鑑賞することができます。ただし、観客が最低5人集まらない場合は上演されませんので注意が必要です。

入り口お横にチケットを購入できる事務所があります。

舞台公演の鑑賞以外は、入場無料です。豪華な館内を見学できます。

舞台には龍のレリーフが施された階段があります。

舞台下手にある朱色の太鼓。

観客席の脇の廊下には楽器が展示されています。

舞台衣装や資料も展示されています。

舞台で使用される仮面。

午前10時に来ましたが、残念ながら観客が集まらず。入場者の多い週末か、午後の部なら上演される確率が高いでしょう。

舞台では役者さんが立ち稽古されていました。

詳細情報

施設名:閲是堂 Duyệt Thị Đường

公演: 10:00、15:00の2回 上演時間は40分

休業日:年中無休

料金: 200,000VND(王宮の入場料とは別に必要)

※観客の人数が5人集まらない場合開催されません。

※閲是堂内は無料で見学可(公演時を除く)。

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太平樓 Thái Bình Lâu

3代皇帝ティエウチー帝によって、1844年に建てられた書暇清樓(Thư Hạ Thanh Lâu)を基礎として、12代皇帝カイディン帝により1919年から1921年に建てられました。書斎のような役割を持っていた建物で、2010〜2015年に現在の状態に修復されています。

建物を取り囲む庭園。

装飾された椅子やテーブル、調度品などがあります。

庭を囲む涼し気な回廊があります。

こちらの回廊の壁は独特の黄色で目を引きます。

風流な小川にかかる橋。

裏には広い池があります。

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内務府 Phủ Nội Vụ

内務府は、日本でいうところの宮内庁にあたる皇帝の生活実務を司る役所です。現在の建物は、1933年にパオダイ帝によって建造されたものです。宮廷内で使用する宝物や用品をつくったり、保管する倉庫設備もあります。

きれいな装飾の乗り物が絵になります。

内務府の横にはお土産物の売店があります。

近くにはカフェもありますので、休憩に良いですね。

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撮影スポットしてもたのしめるフエ王宮

フエ観光のハイライトであるグエン朝王宮。とても広く、早足でも主要な建物を見るのに3時間はかかるため、なるべく時間を確保して、ゆっくりまわりたいですね。今回ご紹介した場所以外にも世廟などの見どころがありますので、是非まわってみてください。

そして、時間の経過した王宮内は、どこを撮影しても絵になる魅力的な映えスポットです。自撮りや、テクスチャ的な写真が好きな方など、撮影目的でもかなりたのしめます。是非フォン川の散策とあわせて王宮めぐりを満喫してみてください。

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