ホーチミンの都市鉄道であるホーチミンメトロ1号線が昨年12月21日に、着工から10年を経て試運転が行われました。3両編成の車両が全長8kmほどの高架5駅を通過。おそらく最も利用者が多くなりそうな駅は、ホーチミン1区の中心地にあるオペラ座前のホーチミン市民劇場駅でしょう。
今はまだ中に入ることができませんが、駅の入口は整備され、いつでも利用を開始できそうな雰囲気となっています。
2023年を迎えた1月の、ホーチミンメトロ1号線 ホーチミン市民劇場駅周辺の様子をお伝えいたします。
ホーチミンメトロについて
ホーチミンメトロは、ベトナム最大の都市であるホーチミンの急速な経済発展に伴い、バイクや車だけの交通手段によって引き起こされる大気汚染や慢性的な渋滞などを解消すべく、8路線プラスモノレール、路面電車の予定で、1号線が2012年に着工されました。
メトロ1号線は全長19.7kmで、日本政府の政府開発援助や、ベトナムの国家予算で建設が進められています。一時は予算が足りなくなり、工事が頓挫しかけるなど難航しましたが、ついに試運転までこぎつけました。
ホーチミンメトロ1号線の駅
ベンタイン駅 Bến Thành
ホーチミン市民劇場駅 Nhà hát Thành phố
バソン駅 Ba Son
ヴァンタイン駅 Văn Thánh
タンカン駅 Tân Cảng
タオディエン駅 Thảo Điền
アンフー駅 An Phú
ラックチエック駅 Rạch Chiếc
フオックロン駅 Phước Long
ビンタイ駅 Bình Thái
トゥドゥック駅 Thủ Đức
ハイテク区駅 Khu Công nghệ cao
スオイティエン駅 Suối Tiên
新東部バスターミナル駅 Bến xe Miền Đông mới
ホーチミンメトロ1号線 ホーチミン市民劇場駅の位置
ホーチミン市民劇場駅はその名の通り、ホーチミンの象徴的な観光地の一つでもあるオペラ座の前にあります。長らく建設中のフォローがありましたが、現在はすっきり取り払われ広場や道路となっています。
マップ オペラ座（ホーチミン歌劇場）
ホーチミン市民劇場駅周辺現在の様子
オペラ座前の入口です。ここはシャッターが降りていました。後ろにはオペラ座が見えています。
以前は工事中で広範囲にフォローがかかっていましたが、今ではガーデンになっており、とてもきれいに整備されています。
グエンフエ通りもすっきりしています。
左手には人民委員会庁舎があります。
高島屋方面の入り口です。ここはシャッターが開いていました。
階段はこんな感じです。入れるのは現在ここまで。
街の中に駅があると、ホーチミンも他の国々のように公共交通が進んできたなあと実感します。
遮蔽物がなくなり見晴らしがよくなったグエンフエ通り。
ついに2023年スタートとなるホーチミンメトロ1号線
長らく工事中が続いており、せっかくのオペラ座周辺の景観も残念な状態でしたが、ついにフォローも取れて全貌が見えてきました。
観光客は移動が基本的にタクシーで、バンコクなどに比べタクシー代が高いホーチミン。そして渋滞を考えると、行きたいところはあれど億劫になりがちでしたが、これでタオディエンなどにも身軽に行くことができるようになります。次回の訪越には是非乗ってみたいですね。
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