2022年は11月8日、タイの灯籠流し「ロイクラトン祭り」が行われました。花などで装飾された灯籠を川に流す秋の風物詩は、毎年11月頃各地で開催されます。今年は皆既月食と重なったことで話題になりました。
バンコクでは毎年、川辺や公園などがお祭りの会場となります。アフターコロナの今年、お祭りは以前の賑わいを取り戻し、大勢の人々がロイクラトンをたのしみました。
日本人の多く住むプロンポンのベンジャシリ公園や、チャオプラヤー川のウォーターフロントなど、各会場の様子をリポートいたします。
ロイクラトンとは
毎年陰暦12月の満月の夜(おおむね現在の11月)に開催されるロイクラトンは、「ロイクラトーン」、「ローイクラトン」とも呼ばれ、農民に恩恵を与えてくれる水の精霊に、クラトン(灯籠)を流すことで感謝を捧げ、罪や汚れを水に流し、魂を浄めるお祭りです。日本の灯籠流しが死者の魂を弔うのとは異なり、タイでは精霊への感謝こめて灯籠を流します。
灯籠はバナナの葉で作ったものから、現代では様々な装飾がなされたものがあり、バナナ皮をベースにしたいろんな灯籠が見られます。近年はほとんどの灯籠が天然素材を使っており、環境への配慮がなされています。
ロイクラトン 2022 バンコクの主な開催地
ベンジャシリ公園
アイコンサイアム
ルンピニ公園
アジアティーク
ベンジャキティ公園
プラ・アーティット船着場
ター・マハラート
チャトチャック公園
ラマ8世橋公園
他
ロイクラトン開催地の様子
日本人が多く住むスクンビットエリアのプロンポン、ビジネス街のシーロム、ウォーターフロントのアイコンサイアムの、3つの会場についてお祭りの模様をお伝えいたします。
ベンジャシリ公園
プロンポンにあるベンジャシリ公園は、都心部で多くの外国人も住んでおり、ロイクラトンの会場の中でもたいへんポピュラーです。日本人駐在員の家族も多く住んでいるため、日本人の子供連れの来場者の姿も見られます。
BTSプロンポン駅の階段を降りると公園入口があります。階段はこのように人であふれていました。
公園入口前です。昨年の人出を上回る混みようです。
公園真ん中に人工池があり、そこに灯籠を浮かべます。ビルのネオンをバックに、灯籠の明かりがゆらぐ幻想的な風景です。
花の装飾が一般的ですが、キャラクターが施されたものなどもありバラエティに富んでいます。
灯籠はまずロウソクに火をつけ、お祈りをして水面に浮かべます。
ベンジャシリ公園 マップ
ルンピニ公園
大使館通りやビジネス街に囲まれた都心部の大きな公園です。観光地としても知られています。
広い園内には人工の湖があり、灯籠流しが行われる湖は指定されています。
場所柄会社帰りのビジネスマンや、欧米人ファミリーなどの多彩な来場者が訪れます。
ルンピニ公園 マップ
アイコンサイアム
チャオプラヤー川のウォーターフロントにあるショッピングモールのアイコンサイアムの広場が会場となります。イベントがよく行われているモール前広場は、もうすっかりクリスマスの飾り付けになっています。
BTSサパーンタクシン駅からシャトルボートで送迎してもらえます。ボートの中から、会場近くのボートから打ち上げられる花火にみんな釘付けでした。
アイコンサイアム前の広場で眺める花火。毎年かなりの数の花火が上がります。
モール館内もこの混雑。なかなか前に進めません。
メイン会場への出入り口へ。
美しいウォーターショーが行われました。
水しぶきに照明があたり、鮮やかな水と光のショーが展開され会場から歓声が上がります。
そしてウォーターショーと花火のコラボレーション。
会場は最高潮の盛り上がりを見せます。
アイコンサイアム マップ
魅力ある秋の夜の伝統行事
ロウソクの炎が水面にゆれるロイクラトンは、人々で混雑する中で見ても趣がありいいものです。会場によってかなり雰囲気が違うので、混雑しますが場所的に便利なのはベンジャシリ公園、それほど混まずにゆっくり見ることができるのはルンピニ公園、華やかなイベントをたのしむならアイコンサイアムといった感じです。
タイのロイクラトンといえば、チェンマイのランタンを上げるコムローイが有名ですね。その他ロイクラトン発祥の地といわれるスコータイは遺跡のライトアップやステージパフォーマンスを見ることができます。
この時期タイに来られることがあれば、是非ロイクラトンを体験してみてほしいです。
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