
プノンペンの観光といえばリバーサイドを中心としたエリアでの王宮めぐりなどがありますが、市内中心部の小高い丘に「ワットプノン」という有名なお寺があります。涼し気な緑にかこまれたこのお寺には見事なレリーフや仏塔、そして緑豊かな境内周辺の散策が楽しめる観光スポットとして人気です。リバーサイドとはまた違った魅力のあるこのお寺についてご紹介いたします。
ワットプノンの伝説

1373年に建立したワットプノンの成り立ちは言い伝えによりますと、その昔ダウン・ペンという裕福な婦人が、川に流れ着いた4体の仏像を見かけたそうです。川に近いこの地域においておそらく雨季には河川氾濫も多かったことでしょう。婦人はその仏像を祀るために丘の上に建てた寺院がこのワットプノンです。
カンボジアの首都プノンペンの名前はこのワットプノンからきており、「プノン=丘」と「ペン=仏像を発見した婦人の名前」から由来しています。「ペン婦人の丘」という意味だったんですね。
ワットプノンへのアクセス

標高は27メートルの丘にあるワットプノンはリバーサイドの繁華街からならブレアーシワスキー通りを北に車で15分前後の場所にあります。乗車する場所にもよりますが、トゥクトゥクで2ドルくらいでしょうか。ナイトマーケットのある場所あたりからなら歩いて行くことができる距離です。
マップ
優美なレリーフと仏塔のあるワットプノン寺院内
入り口と正面階段

ナーガが両脇にある階段の右手に入場チケットの販売窓口があります。外国人は1ドル。カンボジア人は無料となっています。

階段をのぼって行きます。途中には仏像や獅子の像があります。

本堂あたりでは様々なレリーフが見られます。

勇猛な戦のレリーフ。

アンコールワットをおもわせる女神のレリーフ。

背景にいたるまでとても細密です。
本堂周辺

大きな獅子の像に守られるように本堂があります。

本堂の前のレリーフです。年月の経過を感じさせる退色が美しい。

本堂の中ではお参りする人が。

本堂の横にはかなり古そうな太鼓。
ペン婦人の像

本堂の裏にはペン婦人の像が祀られています。

電飾もあり、わりと派手な感じです。
仏塔

本堂の裏には白く大きな仏塔があります。かたちもきれいでワットプノンの見どころの一つといえるでしょう。

少し小さな仏塔ではありますが、横に座っているカップルと比較すると結構な大きさですね。

こちらは年季を感じさせるしぶい仏塔。

その他にも大きさの違う仏塔がいたるところにあります。
市民の憩いの場である丘を散策

本堂にのぼる道がいくつかあり、そこは市民の憩いの場といった木陰のある涼し気な坂道になっています。

この坂の右下にはシンボリックな時計台があります。

何やら踊っている姿が見えます。のぼってみましょう。

少年と少女が伝統舞踊を習っているところでした。のどかでいいですね。
ワットプノンはこのように観光だけでなく地元の人々の憩いの場として利用されています。
昼間はとてものんびりできる観光地ですが夜はあまりおすすめできません
ワットプノンは夜になると別の顔をのぞかせます。きれいなライトアップを見ることができますが、ひったくりなどの犯罪が多発している危険地域です。一人で見物に行くのはおすすめできません。場所は違いますが、私自身プノンペンでひったくり被害にあっているので、注意喚起情報として以下の記事も読んでいただけると幸いです。
プノンペンでひったくり被害に遭う!現在のカンボジアの治安や警察の賄賂、防犯対策について
小高い丘の散策でゆったりとした時間を
ワットプノンは観光地ではありますが、仏塔やレリーフをのんびり眺めながら散歩を楽しむことができるスポットです。リバーサイドからも近いので、プノンペンを訪れた際、足を運んでみてはいかがでしょう。
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