
タイの秋の風物詩である灯籠流し「ロイクラトン」が、11月5日にタイの各地で行われました。タイでは毎年、河川や海、公園などがお祭りの会場となります。今年は10月24日にタイのシリキット王太后陛下が崩御され、喪中の開催となりました。日本人が最も集まる会場であるプロンポンのベンジャシリ公園をはじめ、ルンピニ公園、チャオプラヤー川のウォーターフロントなど、各会場の様子をご紹介いたします。
ロイクラトンについて

毎年陰暦12月の満月の夜(現在の11月頃)に開催されるロイクラトンは、「ロイクラトーン」、「ローイクラトン」とも呼ばれ、農民に恩恵を与えてくれる水の精霊に、クラトン(灯籠)を流すことで感謝を捧げ、罪や汚れを水に流し、魂を浄めるお祭りです。日本の灯籠流しが死者の魂を弔うのとは異なり、タイでは精霊への感謝こめて灯籠を流します。

灯籠はバナナの葉で作られたものですが、現代ではバナナ皮をベースにした様々な装飾の灯籠が見られます。近年はほとんどの灯籠が天然素材を使っており、環境への配慮がなされています。
ロイクラトン 2025 バンコクの主な開催地
ベンジャシリ公園
アイコンサイアム
ルンピニ公園
アジアティーク
ベンジャキティ公園
プラ・アーティット船着場
ター・マハラート
チャトチャック公園
ラマ8世橋公園
他
ロイクラトン開催地の様子
ベンジャシリ公園

ベンジャシリ公園は、多くの日本人が居住するエリアであるため、日本人の家族連れなどがたくさん訪れる会場です。BTSプロンポン駅の6番出口を降りるとすぐに公演の入口があります。交通のアクセスが良く、毎年たいへん混雑します。ベンジャシリ公園のピークは19時過ぎたあたりです。

18時くらいでしたが、すでに大勢の来場者であふれています。

人工池に浮かぶ灯籠。この後さらに灯籠で埋め尽くされます。

様々な国の居住者が暮らす住宅街でもあるため、来場者も国際色豊か。中でも日本人の割合は高いですね。

ビルと灯籠のコントラストが幻想的です。
ベンジャシリ公園 マップ
ルンピニ公園

ルンピニ公園は、シーロムのオフィス街に近い大きな公園で、MRTシーロム駅の1番出口を上がると、すぐにルンピニ公園前の広場に出ます。

公園内は広く、ビルの明かりの干渉がないため、満月がきれい見えます。

ロイクラトンの会場は入口に近い人工湖で行われます。

広い人工湖ですが、灯籠は割と一箇所に固まった感じになります。
ルンピニ公園 マップ
アイコンサイアム

アイコンサイアムは、トンブリー地区のチャオプラヤー川ウォーターフロントにある巨大ショッピングモールです。ロイクラトンの会場の他、カウントダウンなど様々なイベント会場となります。

毎年、花火や、ウォーターショーなどの派手な演出が行われますが、今年はシリキット王太后陛下の喪中ということで、抑えめな感じでした。

それでも会場は華やかで、歩けないほどの人でいっぱいでした。

ステージでは、伝統舞踊が行われ、通年のライブよりも落ち着いた雰囲気だったのが印象的です。

チャオプラヤー川横にウォータースライダーが設置されていますが、順番待ちで長蛇の列ができていました。列に並ばず灯籠流しができるのが、こちらの竿を使って水に灯籠を浮かべるエリアです。
アイコンサイアム マップ
喪中でのロイクラトン
今年は亡き王女を偲ぶ喪中でのロイクラトンとなりました。ただし、それほどしめやかな感じではなく、大きな会場での派手な演出はないものの、通年通り、家族や友達などで皆さんお祭りをたのしんでいました。ロイクラトンといえばコムロイといえるほど有名なチェンマイでは、コムロイは変更なく行われ、同じくロイクラトン発祥の地とされるスコータイの、スコータイ・ローイクラトン&キャンドル・フェスティバルは、喪中のイベントとして調整が加えられ開催され
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