第二次世界大戦で多くの命が失われたビルマの戦い。その戦没者の慰霊と平和を祈念したイエイウェイ日本人墓地がヤンゴンにあります。日本人墓地にはビルマの竪琴に登場する水島上等兵のモデルとなった中村一雄さんの碑もあります。異国の地で眠る人々の弔いとミャンマーと日本との関係を別の角度から知ることができる日本人墓地の行き方や墓地の様子などをご紹介いたします。
ヤンゴン日本人墓地について
イエイウェイ日本人墓地はヤンゴンの北部にあり、明治時代から在留邦人の墓地としてあったタムエ墓地とチャンドー墓地が1999年にヤンゴン日本人会によって移転・統合されたものです。日本政府によって建てられたビルマ平和記念碑の他、第二次世界大戦で命を落とした戦没者の慰霊碑があります。維持管理もヤンゴン日本人会によって行われています。
ヤンゴン日本人墓地へのアクセス
イエイウェイ日本人墓地はヤンゴン国際空港方面にあるアウンミンガラーバスターミナルの近くにあります。ダウンタウンからの移動で1時間半くらいでしょうか。Grabでおそらく9500チャット(約650円)くらいだと思います。私は空港から流しのタクシーに往復で行ってもらいました。
マップ
ヤンゴン日本人墓地の様子
門から日本人墓地入り口まで
私が行ったときは墓地に通じる道への門が閉まっており、門からはバイタクを使うように言われました。確か往復で3000チャット(約200円)くらいだったかと思います。
バイクで走る緑のきれいなのどかな道。素朴な学生のカップルが自転車の二人乗りで通り過ぎる姿になんともいえない郷愁をおぼえました。
日本人墓地の白い入り口の門に着きます。
日本人墓地内を歩く
両脇に花の咲いた小道を歩いて行きます。
水島上等兵のモデルとなった中村一雄さんの碑です。
様々な慰霊碑があります。
1990~1997年にユネスコ特使であった杉良太郎さん寄贈の碑。
小さな墓標もありミャンマーと日本との縁を認識させられます。
ビルマ平和記念碑
一番奥にビルマ平和記念碑があります。
右にある「鎮魂」の文字が強い印象を与えます。
左には日本政府による建立の文言が記されています。
線香と寄付
記念碑の中へ入ります。
管理の方が線香を手渡してくれます。線香をさして手を合わせます。
墓地の管理のための寄付をしましょう。気持ち程度の額ではありますが、どのくらいにすればよいかわからない場合は、記帳してある方の額を参考にすると良いと思います。
雨の降る中での墓参り
私が日本人墓地に行ったとき参拝者は私一人でした。小雨が降っており天気には恵まれませんでしたが、しとしと降る雨の音はあたりをより静かに感じさせ、落ち着いた気持ちでお墓参りできました。ここに来るまでこれ程ミャンマーと日本との縁の深さを知りませんでしたし、多くの戦没者を出したビルマの戦いの痛ましさを感じました。日本の歴史を知るとともにミャンマーについての感情も変わってくると思いますので、ヤンゴンに来た際は是非訪れてみてほしい場所です。
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基本情報
Yangon Japanese Cemetery
住所:Innwa Rd,&3 Thudhamma Rd.(Main Rd.), Mingalardon Township, Yangon
電話:(09)31536921、(094)21085893
営業時間:6:00 – 18:00(※2016年の情報)