2019年7月3日〜6日の期間、バンコクのコンベンションセンターBITECにてASEANで唯一の衣服用資材、付属品、備品に関する製造業者の集まったイベント「Garment Manufacturers Sourcing Expo 2019」が開催されました。同時開催に衣料やそれに関連する分野の、幅広い技術とソリューションを提供するビジネスプラットフォーム「GFT2019」が行われ、生産性を高めるために必要な最新の技術と機械を調達し、製品の価値を高め、現地でのセミナーからの知識を得ることができる機会となりました。
Garment Manufacturers Sourcing Expo 2019について
ASEANで最も包括的な衣料関係のイベントとして、衣料品や繊維の製造業者が新しいレベルのビジネスに成功するために貢献する、最新の技術やソリューションを直接経験する機会が提供されます。6回目の開催となる今回は、生産性の向上とネットワークの拡大を目指している新しい訪問者の競争力をさらに高める準備がされており、17000以上のバイヤー同士が対面し、ニーズを学び、マッチングによって収益性の高い関係を築くことができます。
出展カテゴリー
ファッションドレス素材 | 弾性ドローストリング |
刺繍 | ストッパー |
デニム | ツイルテープ |
トリミング&装飾 | PPテープ |
ボタン各種 | ポリエステルテープ |
スタッド | 生地メーカー |
ジッパーとファスナー | 紡績、繊維糸 |
レース | 紡績糸 |
リボン | ニット生地 |
芯地 | 製織 |
織ラベル | 糸、ミシン糸 |
印刷 | 編み物 |
印刷リボン | 染色と仕上げと製作 |
ペーパーハングタグ | 繊維と衣服のためのプログラム |
メッシュラベル | ERP衣料品・編み物システム |
ゴム パッチ | 衣料品・繊維化学品 |
訪問者カテゴリー
輸入業者 | トップエグゼクティブ |
販売代理店および卸売業者 | 衣料品製造セクター |
ファッションデザイナー、販売業者 | 販売店および代理店 |
デザインスタジオ | 連盟および業界団体のメンバー |
政府関係 | コンサルタント |
地方および外国の衣服、産業業者 | 繊維分野の専門家 |
衣料品輸出業者および製造業者 | アパレルブランド&ラベル |
各国からの貿易代表団 | 輸入業者、販売業者、卸売業者 |
購買、住宅および購入代理店 |
会場の様子
日系企業出展ブース
EPSON
EPSONといえばやはりプリンターですね。2箇所ほど出展ブースがあり、プリントのデモンストレーションも行われました。
SureColor SC-F2130という機種のTシャツプリントを見ることができました。PC上でアプリケーションを使って絵柄の種類や位置など設定し、ハードで実行させます。
およそ1分程度でプリントされたTシャツが出てきました。処理が早く仕上がりもたいへんきれいですね。
BARUDAN CO., LTD.
アーティスティックな刺繍を可能にするBARUDAN CO., LTD.
オートメーションによる刺繍のデモンストレーションを見ることができました。これが機械によるものであるのがすごいですね。
HAPPY
同じく刺繍ですが、テキスタイル的な文様が美しかったHAPPY。
このようにデリケートなグラデーションもどんどん仕上げていきます。
TAJIMA INDUSTRIES LTD.
サブカルっぽい萌系の女の子たちがコンパニオンを務めていたTAJIMAの出展ブース。メイドカフェ的なコーナーも設置していました。
パッチワークのデモンストレーションがありました。キラキラ系のパッチもありましたよ。コンパニオンのテイストに納得。
JUKI
日本・中国、そしてタイの現地法人のJUKIが出展。ミシン縫いが行われ、バッグの底や、厚手の大きな素材のミシン縫いが実演されました。
海外の企業の出展ブース
衣料関係の製造業というと中国の印象が強いですが、やはり中国系の参加企業がとても多かったです。
プリンターも日系企業に比べ大型のものや、大量生産を可能にするものが目立ちました。
レース素材もスムーズなミシン。
タイのボタンメーカー。販売もやっており結構買っていく人も多かったようです。こういった見せ方はタイの企業は上手だなといつも思いますね。
パターンのサイズなどを任意に編集できるアプリケーション。
ミシンによる手作業は何より基本
全体的に車関係などの製造業に比べると派手さはありませんが、衣料製造技術の今を見ることができる興味深いイベントでした。オートメーション機器やアプリケーションなどのソフトも紹介されておりましたが、やはり基本は人の手によるミシン縫いなのかなという感想を持ちました。人による技術を新たなテクノロジーによって画期的な生産へと導くための見本市として次回も楽しみです!
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